ハゲ持ち父さん、貧乏父さん

髪と引き替えに金持ちになったハゲ持ち父さんのお金に関する教え。株式投資、都心マンション、書評など。

駅近過ぎタワマンの騒音に苦しむ、渋谷、恵比寿、表参道エリアの生活

前回記事で、はじめて都心タワマンに引っ越した頃の続きの話。

もし今10年以上前のこの頃の自分に助言できるなら、駅近のタワマンなら値段は下がりにくいから、とりあえず資産が億いったら一部屋買って住居費削減しつつ次に買う物件を探せ、と言いたい。
今ほどマンション投資に関する情報は充実していなかったから、不動産を買うという発想がほとんどなかった。
運用利回りが悪い時で年率二桁%、倍以上に増やした年も何回もあったから、必ずしも自宅を買うのが合理的な選択だったというわけではないのだが。

できる限り手元に多くのキャッシュを持ち、いかなる状況でも資金力で優位に投資を進めるのがいいという考えの元、賃貸タワマンに引っ越した。
重視した条件は都心で駅から近く、いろんな場所に電車でアクセスしやすい路線であることだった。

そこは駅直結ではないが、人気の駅から徒歩30秒くらいの再開発タワー。家賃40万。
他の物件を内覧せずにさくっと決めたが、大きな問題はないだろうと思っていた。

ところが引っ越してそうそう大きな問題に気がついた。
騒音である。

駅から近すぎたのだ。

しかも駅向きの高層階なので、線路脇の防音壁を越えて上の方が音がうるさい。
窓は閉めているのだが、通風口やエアコンを通して室内まで音がけっこううるさかった。
慣れるのに1か月くらいかかり、その間はかなりイライラすることとなった。

慣れたら平気とはいえ、仕事もプライベートも主に自宅で過ごし、慣れるまでの一ヶ月間うるさく感じるくらいだからできるなら避けたいところだろう。
この点は現地の調査が甘かった。
駅の近くでは音がそれほど気にならないのに、まさか高層階である方がうるさいとは。

それ以外では大きな問題は感じなかったが、部屋の中の仕様は天井も最大2.5メートルで梁で下がってる部分もあり開放感はイマイチ。
新築ではないから室内の古くささも若干あり、家賃ほどの高級感は感じなかったように思う。

はじめての高級マンションで共用部分などは最初は豪華に感じたが、それも一週間で慣れてそれが普通になった。
最近のマンションでは普通のパノラマウインドウではなく、ベランダに出ないと景色はきれいに見えなかったが、2階のワンルームからの引っ越しだからそれで十分だったのだろう。
近くではないが東京タワーなども見えて、当時は満足だった。

立地を重視したこともあって、電車移動はすごく快適。
下に降りたらすぐ駅があり、そのまま電車に乗っていろんな場所に効率的に出かけることができた。
周辺環境も主に住宅街のエリアだったので、駅近なのに閑静で人が少ない。
普段使いの飲食店が若干少ない気はしたが、電車に乗ってすぐ渋谷駅や、徒歩で10分も歩けば恵比寿や中目黒近くの飲食店にも行ける便利さだった。

選んだ物件は同潤会アパート建て替え再開発マンションの「代官山アドレスザタワー」。

以前のワンルームは駅から遠かったのだが、それは大学に近いマンションを借りていたからだった。
学校は真面目に通えば週4か5、最寄り駅から出かける頻度はそれほど高くはなかったので、賃料も安くて広い部屋が借りられる学校近くを選択していた。

仮に就職していても職場近くに住むという選択をしていたことだろう。
移動時間ほど無駄なものはない。

結局自宅で仕事ができる投資家になったので今では関係のないこととなった。

ここを拠点としてまずは近い場所から相場が終わったら散歩を兼ねた調査がはじまった。
買い物も食事等も、生活拠点は主に渋谷になった。

徒歩で10分歩く恵比寿よりも30秒で電車に乗って2分で渋谷の方が近かったのだ。
おしゃれなレストランに行くなら恵比寿代官山エリアは便利だが、一人で適当に食べてすますなら渋谷でよかった。

渋谷、恵比寿と反対方向の中目黒は当時あまり行くことはなかった。
手頃な飲食店は多いのだが、そこまでコスパを気にする必要はあまりないので恵比寿で十分手頃なのである。
だいたい二人で5000円~15000円の店に行くことが多い。
もっと安いとこでいいなら渋谷になる。

代官山という住所のエリアは小さく、代官山駅の恵比寿側は恵比寿西という住所になるので、代官山を含めて恵比寿・代官山アリアとまとめたほうがいいのかもしれない。
渋谷から恵比寿を主な生活圏とする単身生活だった。

当時はまだ代官山のツタヤはなく、渋谷ヒカリエもできていなかった。
今は渋谷駅近く渋谷ストリームから代官山駅まで、東横線の線路だったところが遊歩道になって歩けるようになったので、当時より街の価値は上がっていると思う。

それでも代官山はかなり人は少ない方で、住宅街寄りのエリアだろうなと思う。
渋谷の隣の駅とは思えない。

家賃40万は今考えるとありえない。
いくら細かい値段は気にしないとはいえ、広さどのくらいがいいかわからないから適当に広めにして、空室も複数あったのに交渉もせず、条件のいい部屋を待ちもせず。
他のマンションとの比較もせず、さくっと借りてしまった。

非常に悪い例である。

単身ならトレーディングルーム兼ねて広めでも50㎡もあれば十分だろうから1LDKくらいなら高くても20万円台だろう。

借りた部屋は2LDKだったのだが、これも失敗。

リビング、寝室、トレーディングルームの三部屋を別にしたのだが、不便で仕方ない。
トレーディングルームは一番狭めの部屋だし、寝室は天井の下がり部分が頭の上にきて開放感がイマイチ。
テレビをリビングにしか置いてなかったから見ながら仕事やゲームできない。

今の自宅は購入して2LDKだったものの壁をぶち抜いてリビング、キッチン、トレーディングルーム、寝室を一体化。
仕事からセックスまでワンストップでできるようになっている。

中央壁際には猫タワーが監視塔のように配置されており、どこからでも見ることができる。

相場が暇ならベッドで休みながらゲームでもやっていると、猫がベッドに遊びにくる。

猫を中心とするにゃんLDK、理想の部屋になった。

ウォークインクローゼットと空いた部屋に邪魔なものをぶち込み、住空間はモデルルームのような状態を保つようにしている。

このような空間設計を考えると、やはり単身のトレーダーは広めのワンルームか、部屋と部屋との間の壁が引き戸のようになっていて開けられるようになってるタイプがいいだろうと思う。

壁紙が白系でモニターは黒系なので、白、黒、ダークブラウン調の無地を中心とした家具家電で統一すると部屋がすっきりした。

床の色や材質にもよるかもしれないが。室内に関してはあとからどうにでもなる。

マンション選びはまず立地である。

前回記事で候補の一つだった渋谷駅徒歩4分の青山パークタワーを選ばなかったのは、渋谷エリアにおける立地の違いがわからなかったからだ。

渋谷駅は代官山、恵比寿、原宿、表参道が最寄り駅という好立地なのだが、109などがあるこれらのどっちでもない方向が、ラブホ街やちょっと怖いエリアになっている。
このあたりのラブホ街側とセンター街の中以外は、子供がいないなら夜に細い路地などに行かなければ大丈夫だろう。

最近(2018年~)分譲しているパークコート渋谷ザタワーなんかはセンター街を抜けてずっと奥になるので、代々木公園も近い比較的静かなエリアだが、駅から遠く坂を上らないといけない。
電車で出かけるのが不便だから、原則駅徒歩3分以内しか住まない自分には住むことはないだろうなという立地だ。
代々木公園が近いので、そこを頻繁に散歩するならいいかもしれないし、眺望もよさそうなのだが。

田舎の感覚では考えられなかったのだが、東京は駅から駅まで近いところは10分かからないので、歩ける距離なのが普通だ。
よって同じ駅から5分でも、駅と反対側に高級住宅街や別の人気駅があるようなところは快適だが値段は上がる。

単に一つの駅が使えればいいから家賃を下げたい場合は、駅の反対側に何もないようなところが安くなる。
都心生活においては広さを妥協してでも好立地にという人が多いのも、どっちに行っても美しい場所があるというよさ、便利さではないかと思う。

渋谷を例にすると、代官山側は渋谷駅から代官山側へ行くと閑静な高級住宅街というエリアだから、便利さもある落ち着いた場所。
隣接しているのも高級住宅街南平台や猿楽町、道路を挟んで目黒区青葉台である。
住友不動産の高級マンションブランドラトゥール代官山などもあり、便利な渋谷に近い高級住宅街といった感じか。

表参道側は渋谷から坂を上がると青山学院大学キャンパスがあり、さらにいくと南青山、北青山の住宅街や、表参道駅付近の店が建ち並ぶ。
こっちは大学や青山通り沿いにも商業ゾーンが多く、代官山側に比べると、買い物や飲食の利便性が高い。
代官山側に比べるとやや小規模なマンションが多い気がするのは大学があるせいだろうか。

南青山のほうまでいくと最寄りが表参道駅になり、ファミリー向けの高級物件や一軒家が増える。
南青山民になりたいとかでなければ渋谷寄りのほうが利便性やコスパはいいと思うが、大規模物件がやや少ないか。
青山パークタワーは当時ならよかったかもしれないが、エレベーターのセキュリティやディスポーザーもなく、立地とコスパ優先の古い仕様のマンションになる。

時々新聞の折り込みなどで売り物を見かけるが、この立地のマンションでの管理費と修繕積立金の安さには驚く。
最近の物件はディスポーザーやその他共用設備の充実で管理費が上がっているので、維持コストが高い。

こうして渋谷から表参道駅付近、住所で言うと港区南青山へと散策範囲を広げていった。
隣の渋谷区神宮前、原宿エリアもスイーツ好きなのでデートなどでよく使うお気に入りのエリアだ。
恵比寿エリアの方も今でも食事に出かける比較的コスパがよくておいしい店が多いエリアである。

地方から東京にくるなら渋谷エリアはおすすめの一つである。
家賃は安くはないかもしれないが、物件も多く利便性も高い。

代官山側を選んで住んだが、表参道や原宿に行きやすく、かつ渋谷駅も使える渋谷表参道間という立地は渋谷区の中では好きな場所だ。
南青山第一マンションズという表参道駅ほぼ直結の建て替え計画が現在あり、三井がやるらしいからパークコートになるのだろうか。
めっちゃほしいがおそらく過去最高レベルの値段で手が出ないんだろうなと妄想するのであった。

徐々に散策範囲は港区へ。


つづく