ハゲ持ち父さん、貧乏父さん

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シンプルながら精度が高い、騰落レシオ投資法

シンプルながら精度が高い、騰落レシオ投資法

ー騰落レシオとは
東証一部の全銘柄の上昇数、下落数を指数化したもの。

・他の市場の騰落レシオもあるが、東証一部のものを使う。

・25日間のものを使う。

・騰落レシオ計算式は、期間中の日ごとの

値上がり銘柄合計/値下がり銘柄合計×100

ー騰落レシオの見方
・70以下が底値圏を示す買いシグナル、120超えが加熱を示唆し売りシグナルとなる。

・底を当てる精度は高いが、天井はあてにならないので目安程度に。

・10年以上前からあるような手法で目新しいものではないが、シンプルながら一つの指標としては底値当ての精度が高い。

・25日間以外の期間のものも計算できるが、あまり使わない。

騰落レシオの確認はこのサイトなど
参照:騰落レシオ 日経平均比較チャート
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

ー騰落レシオを使った売買戦略
・相場全体の暴落の底値付近でのみ株を買う方法である。

・平均して70を割れる買い場は一年に3回程度なので、短期売買を繰り返すのには向かない。

東証一部騰落レシオ70割れを買いシグナルにして、翌日寄り付きで買いを入れる

日経平均などのETFを買うか、高配当やバリュー系の個別株を買う

・底値から1か月程度経過、または騰落レシオ120か140で利益確定

・うまくいって利益が乗っているなら売り時は厳密に決める必要はない

・1,2週間程度で大きくリバウンドをとれた場合は、欲張らずに半益しておくのもいい

ー買いが失敗する場合
・70を割れて買った後、一週間程度で騰落レシオや株価が上昇に転じず、安値を割れた場合はさらなる底へ向かう場合もある。

リーマンショック時などは70を割れてもあまりリバウンドせず、60を割れて50台まで下がった。

・他のテクニカル指標やファンダメンタルズ分析などを組み合わせることで、精度を上げることができる。

・底値にならず安値割れなら損切りするか、買いポジションの金額を減らすなどする。

・70を終値で割れなければ買わないという方法もあるが、その場合は多くはないチャンスに買えずに終わることになる。

・買い方は3回に分けて買うなどとれるリスクによって決める。

参照:買い付けコスト削減テクニック(3,3,4買い)
https://note.mu/nyantama/n/n8d60e6e811f6

ー2018年10月29日~の事例
・直近2018年10月29日に71.16をつけて騰落レシオの底となり、反転している。

・10月29日終値で70は割れずだが、前場は大きく下落していたので70を割れていたが、後場に上昇して終値では70を割れないで短期底となった。

・その後日経平均は10月26日(金)20971円の安値から5営業日後に22308円までリバウンドした。

・翌日、翌々日も日経平均は21000円付近でのもみ合い、個別株や新興市場はさらに売られて29日、30日が底だったものも多かった。

・29日からの三日間の騰落レシオは71.16(場中は70割れ)、72.52、72.80だったので、底付近を3回くらいに分けて買う方法も有効だった。

日経平均は26日が底なので騰落レシオより一日早く底だったが、その後二日間も同じくらいの水準でもみ合いだったので、どの日に買っても大差はなかった。


以前書いた暴落買い手法の記事でも、騰落レシオと他いくつかのシグナルを組み合わせて買いの判断としている。
参照:暴落買いのガイドライン、リスクを抑えた逆張り投資法
https://note.mu/nyantama/n/n03c6c7d55715


ノート
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